あとから振り返って「あの時が分かれ目だった」と、数年後に歴史の転換点に気づくことは多い。 ほとんどの有権者は、まだ気づいていないが、12月16日の総選挙は、歴史の転換点になるとみていい。 この選挙は、日本が終末に向かう序曲になるだろう。 法大教授の五十嵐仁氏(政治学)が言う。 「民主党に失望した有権者は『ほかに入れる党もないし』という軽い気持ちで自民党に一票を投じるつもりかもしれない。 しかし、軽い気持ちで投票したら、今回ばかりは、有権者の意図を超える重大な結果をもたらすと覚悟すべきです。 『3年前の自民党政権時代に戻るだけさ』と思ったら大間違いです。 3年前とは自民党の体質も、政治状況も一変しているからです。 さすがに3年前は、自民党も〈国防軍〉や〈改憲〉を前面に出すことはなかった。 安易に自民党に票を入れたら、こんなはずではなかった、という結果になりますよ」 国民生活も悲惨なことになる