交信不能になったX線天文衛星「ひとみ」の模型を使い、説明する宇宙航空研究開発機構(JAXA)の久保田孝教授=2016年4月1日、東京都千代田区のJAXA東京事務所 日本の天体観測衛星「ひとみ」が失敗したのは、大手電機メーカー「NEC」が作成したプログラムのミスだったとして、NECが宇宙航空研究開発機構(JAXA)に5億円を支払うことになった。9月5日、東京地裁で民事調停が成立したとJAXAが発表した。
人為的なミスで機体が壊れ、去年4月に運用が断念された日本の天体観測衛星「ひとみ」について、失敗の主な原因の1つは、大手電機メーカー「NEC」が作成したプログラムのミスだったとして、NECは、JAXA=宇宙航空研究開発機構に5億円を支払うことになりました。 この衛星は、宇宙で機体が異常な回転を起こし、遠心力でバラバラに壊れたと見られますが、この失敗の主な原因の1つは、衛星のエンジンを制御するパラメーターを不適切に設定したプログラムミスだったとして、5日、プログラムを作成したNECがJAXAに5億円を支払うとする民事調停が成立しました。 これについて、NECは、「JAXAの期待に応えられなかったことへの反省と、道義的責任を感じたため、調停案を受け入れました。社内では、再発防止のプログラムを立ち上げ、徹底を図っています」とコメントしています。 また、JAXAは、「今回の事象は複数の原因によって発
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