【北京=佐伯聡士、大木聖馬】中国の胡錦濤政権は20日、チュニジアの政権崩壊劇に倣って、インターネット上で呼びかけられた全国13都市での反体制集会を厳戒態勢で封じ込めた。 だが、4億5000万人以上のネット人口を抱える中国では、若者を中心に、当局の接続規制をかいくぐり、反政府的情報を共有しようとする動きが続いている。 同日午後、デモの呼びかけがあった上海市中心部の繁華街には、学生や会社員ら約50人が集まった。ある男性は「一党独裁を終わらせ、言論の自由を実現させたい」とささやいた。 長期独裁政権を倒したチュニジアに続こうとする「中国版ジャスミン革命」の要求は民主化。政権にとって、従来の愛国・反日デモよりはるかに危険だ。大卒のワーキングプア「アリ族」をはじめ、社会に不満を募らせる若者、貧困層が、中東と同じようにネットでつながる可能性も大きい。 20日、中国語で「ジャスミン」を意味する「茉莉花」の