【北京=林望】ノーベル平和賞の受賞が決まった中国の人権活動家、劉暁波(リウ・シアオポー)氏に対する中国メディアの「ネガティブキャンペーン」が始まっている。国内では劉氏に関する情報を厳しく統制してきたが、12月の授賞式を前に、劉氏を支持する動きや欧米の価値観を真っ向から批判する方針に転換した模様だ。 中国共産党機関紙人民日報傘下の国際情報紙「環球時報」は1日、「劉暁波、その人間とそのしてきたこと」との論評を掲載し、劉氏は「米情報機関と関係する組織から資金を受け取っていた」「(天安門事件後に逮捕された際)号泣して助けを求めた」などと、強い調子で批判。これを機に人民日報(海外版)や、劉氏の仕事や経歴すらほとんど報じてこなかった国内各紙が、劉氏を非難する記事を掲載しはじめた。 金融危機をいち早く抜け出し国際経済で影響力を増した中国では、政府の強力な権限の下で効率的に進む改革開放路線を「中国式発
【ブリュッセル=尾関航也】ブリュッセルで6日に行われた中国の温家宝首相と欧州連合(EU)の首脳会談で、中国側が会談後に予定されていた合同記者会見の中止を迫り、EU側が承諾していたことが8日、明らかになった。 中国側は、ノーベル平和賞に関連し、国内の人権問題を追及されるのを恐れたと見られる。 報道機関のEU担当記者が加盟する国際報道協会(API)の声明によると、中国側は非政府系中国メディアの記者を会見場に入れないよう要求。EU側が断ると、中国側は合同会見への出席拒否を通告し、会見は中止になった。 首脳会談はノーベル平和賞発表の2日前だったが、中国の民主活動家・劉暁波氏が有力との観測が流れていたため、温首相が会見に臨めば、中国の人権問題に質問が集中する可能性が高かった。 EUは会見予定時刻の直前に中止を発表したが、理由は明らかにしなかった。中国に配慮したとみられる。
「やる気が萎えた」全国のヘルパーが激怒、訪問介護の基本報酬がまさかの引き下げ 国の方針のウラに隠れた「ある変化」とは
なぜ今、釈放か――。尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で、24日、●其雄(せんきゆう)船長(41)の釈放を公表した那覇地検の判断には、周辺の漁業者らから戸惑いや憤りの声が上がった。(●は「擔」のつくりの部分) 衝突時のビデオ解析で「立証は堅い」と信じていた海上保安庁の職員は落胆の表情を浮かべ、幹部からは、海上警備で海上保安官が萎縮(いしゅく)しないかといった懸念も出た。 「こんなことならビデオを早く公開すべきだった」 海上保安庁が所持しているビデオ映像は、事件が起きた7日に、損傷した巡視船「よなくに」と「みずき」から撮影したもの。「よなくに」の船尾部分を、漁船が斜めに航行しながら接触した様子や、「みずき」の右後方を平行に走っていた漁船が左側にかじを切って右舷の中心部付近に衝突した様子が鮮明に映っていた。この映像に漁船や巡視船の航跡データを組み合わせれば、漁船側が衝突してきた状況は立証できる、と自
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