小学校三年生の時に本屋の人気の無い児童書コーナーを一人で見ていると、後ろから男性がそっとスカートの中に手を入れてきた。びっくりして体をこわばらせると「声出さないでね」と囁いてきた。しばらく触って、その男性は走って去っていった。後姿は細身の若い男性で、大学生くらいの年齢に見えた。 痴漢にあったことはなんとなく理解できたけど、そういう対象になるのは女子高校生か女子大学生からだと認識していたのでじわじわと混乱して受験参考書のコーナーにいる母親のもとに走った。「どうしたの?」と言われたけどこれは母親に言ってはいけない種類のことなんだろうと思って黙って母親にくっついた。あの時はひどい混乱以外に感じたことはなく、痴漢への憎しみや怒りはなかった。 世の中にロリコンと呼ばれる人たちがいることを理解したときも、痴漢の声色がおどおどしていたことを思い出して、「悪い人ではないんだろう」と思い、変態と言われる性的
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