ファイル共有ソフト「ウィニー」で児童ポルノを流出させたとして33歳の男が逮捕された。逮捕容疑は公然陳列。何が摘発の決め手となったのか。(テクニカルライター・三上洋) 通信履歴解析で容疑者特定 ファイル共有ソフト「ウィニー」で児童ポルノ動画を取得し、利用者に閲覧させたとして、警視庁は岡山市の倉田友和容疑者(33)を、児童買春・児童ポルノ禁止法違反(公然陳列)容疑で逮捕した。倉田容疑者は今年7月に、自宅パソコンでウィニーを使い、8〜9歳女児のわいせつ動画2点をダウンロードしていた。警視庁では今年1月に導入したファイル共有ソフトの通信履歴解析システムで、倉田容疑者を特定している。 大きな注目点は、自分のパソコンに児童ポルノ動画を保存した行為を、警視庁が「公然陳列」と判断したことだ。ウィニーでは、ファイル共有ソフト(P2Pソフト)の特性から、ダウンロードしたファイルは、特別な操作をしない限りネ