引退間際の地下鉄30系車両=9月14日、大阪府守口市の大日検車場「万国博」の行き先表示をした新造当時の30系車両=大阪市交通局提供60年代後半に大阪市営地下鉄の御堂筋線梅田駅を走る30系車両=大阪市交通局提供30系の引退前に開かれた記念イベントに参加し、写真を撮る親子=9月14日、大阪府守口市の大日検車場 【川田惇史】座席シートが硬く、冷房がないことから「外れの電車」とも言われながら、高度経済成長期に大阪万博や大阪の人口急増を輸送で支えた大阪市営地下鉄の30系車両が、6日の催しでラストランを飾る。幼い頃から乗り慣れた市民や鉄道ファンらは引退を惜しんでいる。 正面の窓が左右非対称で、ウインクをしているような「顔」が特徴の30系。万博時に多くの来場者を運ぶため、御堂筋線などに導入された。1967年から70年の万博開幕までに240両が大量生産され、70〜80年代の主力車両だった。 生産コス