右ひじ痛のため、二軍でリハビリを積んできたが、回復のめどが立たず、2日に球団首脳に引退の意向を伝え、了承された。 大阪市出身。桜宮高校(大阪)から東北福祉大を経て1990年、ドラフト2位で中日へ入団。98年に阪神へ移籍し、2003、05年と2度のリーグ制覇に貢献、ベストナイン3度、ゴールデングラブ賞も2度受賞し、08年には北京五輪に出場した。 一方で、故障に悩まされ、08年秋に右ひじを手術した。昨季はシーズン終盤に復帰したが、出場は30試合にとどまり、8試合に出場した今季も、右ひじの痛みが悪化し、6月8日に出場選手登録を抹消された。当時、矢野捕手は「痛み止めが効かず、キャッチボールも厳しい」と言いながらも「もう一度、捕手として守っている姿を見せたい」と現役への強い意向を示していた。