バブル期の投資で抱えた約1000億円の損失を「飛ばし」という手法で10年以上隠し続け、不正な会計操作の末に処理したオリンパス事件。渦中の元社長、マイケル・ウッドフォード氏は今、何を考えているのか。話を聞いた。 バブル期の投資で抱えた約1000億円の損失を「飛ばし」という手法で10年以上隠し続け、不正な会計操作の末に処理したオリンパス事件。2011年12月に公開された第三者委員会の報告書でその概要が明らかになったが、東証は2012年1月、組織的な犯行ではなく、利益水準や業績トレンドを継続的に大きく見誤らせるものであったとまではいえないとして上場維持を決定した。 次の焦点は第三者委員会の報告書で求められた、新経営陣への移行。4月20日に開催される臨時株主総会では新経営陣の選任が議案となるが、総会に出席するために来日したマイケル・ウッドフォード元社長に今後の方針などについて尋ねた。 米国の機関投
印刷 関連トピックスオリンパス帰国の途につくウッドフォード氏=8日午前、成田空港、奥山俊宏撮影 来日していたオリンパス元社長のマイケル・ウッドフォード氏が8日、成田空港から母国イギリスへの帰路についた。社長復帰を目指したものの、現経営陣との委任状争奪戦(プロキシファイト)を断念せざるをえなくなり、失意の帰国。社長解任は不当だとしてオリンパスに損害賠償を求める訴状を、すでにロンドンの雇用審判所に提出したという。 「悲しい。しかし、やはり銀行の協力がないと、委任状争奪戦で勝利したとしても建設的な結果にならない」。ウッドフォード氏は離日直前、メーンバンク(主取引銀行)を含む国内の主要株主から支持が得られなかったことへの無念を改めて語った。 ウッドフォード氏が告発したオリンパスの不正経理事件。同社はバブル崩壊直後から約20年にわたって巨額の損失をひそかに抱え、投資家らの目を欺き続けていた。そ
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