(リード) アメリカと韓国のFTA=自由貿易協定が、早ければ来年1月から発効する見通しになりました。両首脳とも「輸出を増やし雇用の創出につながる」とその成果を強調しています。 このFTAは、TPP=環太平洋パートナーシップ協定の交渉参加をめぐって揺れる日本の通商戦略にも少なからぬ影響を与えそうです。 今夜は予定を変更して、米韓FTAが、世界、とりわけ日本にどんな影響を与えるのか考えていきたいと思います。 今回のFTAは、アメリカにとっても韓国にとっても、これまでで最大規模の自由貿易協定です。 その主な内容です。工業製品のうち、95%以上の品目の関税が、今後5年以内に撤廃されます。農業製品では、コメは除外されていますが、肉や果物、乳製品などにかかる関税は、一定の期間を経てすべて撤廃されます。 オバマ大統領は、「このFTAの発効により国内で7万人の雇用が創出され、アメリカ製品の輸出が