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読み物とanondとliteratureに関するguldeenのブックマーク (3)

  • 原宿駅

    ある日の暮方の事である。一人の少年が、原宿駅の跡地で雨やみを待っていた。朽ちた柱に蔦の絡みついた、いまにも崩れ落ちそうな原宿駅跡地は、その昔、若人が大勢集う、たいそう賑やかな駅であったという。かつてこの地は「原宿」と呼ばれており、商いで栄えていたそうな。今は広大な荒れ地が広がり、かつての栄華は見る影もない。少年は荒野の真ん中でただ一人きりであった。ただ、所々地面から、かつてのビル群の瓦礫が顔を出している。少年は雨が止むまで、その瓦礫を見詰めて暇を潰すことにした。あれは、セシルマクビー、ピンクラテ、そして…Q-pot CAFE。少年は歴史がたいそう得意であった。 何故原宿がここまで荒れ果てたかと云うと、七十年ほど前、東京には、疫病とか五輪とか不況とか云う災がつづいて起った。そこで人々は住まいをこぞって京都に移し、それに続いて都も移された。およそ二百五十年ぶりの遷都であった。人の消えた東京のさ

    原宿駅
    guldeen
    guldeen 2021/06/17
    「羅生門」のパロ。しかし、ここぞとばかりに女オタ文化をブッ込んで来てるのには笑った。
  • 夜勤明けの帰り電車を待つ

    現在私は工場勤務で、昼勤夜勤を繰り返す部署にいる。工場の御多分に洩れず、最寄り駅に各駅停車しか止まらないような田舎に職場があり、住んでいるのも各駅停車しか止まらない安さだけが売りのアパートである。夜勤の場合、いつ終わっても30分は電車を待つ必要がある。 私は、かつてこの30分が嫌いで仕方がなかった。 工場勤務は退屈である。ただ同じ作業を繰り返すのみ。作業をしながら考え事をするか、うるさい環境を利用してそこそこの音量で歌うくらいしか退屈しのぎがない。そんな退屈が終わった後に30分も無為な時間を過ごしたくない、早く帰って飯って酒飲んで寝たい、以外の感情がなかった。 去年の今頃、勤務中退屈しのぎに考えていたことを、30分の退屈しのぎに文章に起こすことを始めた。工場勤務者の御多分に洩れず、私は頭が良くない。私がそれまでに書いた文章なんて、2ページと1行の読書感想文が恐らく最長だろう。四苦八苦しな

    夜勤明けの帰り電車を待つ
    guldeen
    guldeen 2019/12/20
    増田文学:-)▼思い立ちを実行すると、暮らす際の意識が変わる。そして、意外な処で文才は花開く事の驚きに気づかされる。思えば『万葉集』も、市井の人々が日々の暮らしの中で想いを詠んだ歌を集めた物であった。
  • バズる増田のつくりかた|ひらりさ

    昨日の昼休みにふと「久しぶりに増田でも書くか」「女同士の百合っぽい感情ネタをいい感じに表したい」ということをつらつらと考えて、以下の増田を書いた。 会社のもっさりした女オタクが許せなかったのにhttp://anond.hatelabo.jp/20170601132858 そこまで人を釣ろうと思ったわけでもなく、推敲もしないで1時間ほどでアップした。当に個人的に百合っぽい文章が書きたかっただけで、まあ30usersくらいになったらいいほうかな……くらいに考えていたので、まさかのはてブトップを獲得してしまい、めっちゃ驚いた。 もちろん会社のもっさりした女オタクも、会社のもっさりした女オタクにイライラしている女増田も一切存在しない。大変失礼しました。 ただ、私が新卒当時マジでもっさりしており、上司に言われてダイエットファッション改造をすることになったときの経験などは盛り込んでいる。結局、今は

    バズる増田のつくりかた|ひらりさ
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