■世界が市場「日の丸アニメ」…観光客誘致に一役 海外で根強い人気を誇る日本のアニメ。高い人気と知名度の一方、海賊版の横行など海外ではビジネスモデルの確立に苦戦してきた。だが、高い技術力と独自のアニメ・漫画文化を背景に、海外を視野に入れた取り組みが広がっている。 東映アニメーション(東京都練馬区)が海外市場を視野に製作したのが、フルCG(コンピューター・グラフィックス)の3D(3次元)映画「キャプテンハーロック」だ。総制作費3千万ドル(約29億円)をかけ、総制作期間は5年。映像の美しさに、「アバター」などで知られるジェームズ・キャメロン監督も絶賛。78の国と地域から上映のオファーがきた。同社の森下孝三副会長は「日本は漫画という独自の文化があり、アニメの技術も高い。2つを融合させれば、世界に通じる作品が作れるはずだと考えた」と説明する。 フルCGのアニメ映画は、ディズニーの「トイ・ストーリー」