なんか関心持ってくれる人も居るみたいだから祖母の話でもするか。 私の祖母は1923年に兵庫県の農家に生まれた。7人兄弟の長女だが成人したのは4人だけだったと思う。自作農で極貧ではなかったようだが、それでも小さい頃から学校以外の時間はひたすら農作業の手伝いで、心底農家は嫌だったらしい。 成績優秀だった祖母は、当時女性が就けた数少ない職業である教員になるべく女学校への進学を希望し、先生もそれを後押ししてくれたが、経済的にそれは許されず結局は小卒で農業に渋々従事する。 そして20歳ごろに零細商店の次男坊である祖父と見合い結婚する。農家以外なら何でも良かったらしい。