300年以上のカフェ文化を誇るウィーンで4日、オーストリア初の猫カフェがオープンした。日本人の女性店主と5匹の猫がお出迎え。気ままに店内を動き回る猫の写真を撮ったり、なでたりして喜ぶ客で開店初日からにぎわった。コーヒーと猫の組み合わせが新鮮に映ったようだ。 ウィーン中心部のカフェ「NEKO」。猫たちが床で寝たり、客席の間を歩いたりする中、50の客席は若い女性らでほぼ埋まった。 ウィーン在住20年以上の店主、石光貴子さん(47)=岐阜県大垣市出身=は「日本的なもので、オーストリアにはない店を出したかった」。もともと動物好きな上、少ない出店費用で済む猫カフェを思い付いた。 衛生面を心配するウィーン市役所と粘り強く交渉し、地元の動物愛護協会から捨て猫だった5匹を譲り受けた。台湾発祥ともいわれる猫カフェ。石光さんは「猫好きはどの国にもいる。ウィーンでも受け入れられると思う」と意気込む。(共同)