老舗和菓子会社の「駿河屋」(和歌山市)が事業を停止したことが30日分かった。民間調査会社の帝国データバンクなどによると、民事再生法に基づく再建を断念し、今後は破産手続きに移るという。 別の和菓子業者に事業を譲渡する形での再生を目指してきたが、人員確保などが困難になり、協議が成立しなかったもようだ。負債総額は3月末で約9億円という。 駿河屋は室町時代の1461年、京都・伏見で創業した「鶴屋」が前身。近年は業績が低迷し、2005年には架空増資事件を起こして上場廃止になった。ことし1月、和歌山地裁に民事再生法の適用を申請していた。