スーパー銭湯をチェーン展開する「極楽湯」が中国で快進撃を続けている。海外初進出先の上海2店舗で入館者が年間計100万人を超え、9月にも湖北省武漢に3店目を出店する。 同社の新川隆丈社長は、中国本土で10年以内にフランチャイズも含め100店舗にする強気の方針を明らかにしている。成長鈍化が続き、外国資本が相次ぎ撤退する中国ながら、スーパー銭湯が好調なのはなぜか。 湯船にゆっくりつかる生活習慣のなかった中国。だが、上海市浦東新区に位置する極楽湯海外1号店の碧雲温泉館で館長を務める馬場保幸氏によれば、爆買い目的で訪日した観光客が日本の温泉文化に触れ、口コミやネットで評判を広げたことが大きいという。スーパー銭湯を中国にも作った極楽湯が、にわかに注目されるようになった。