経済成長著しい東南アジアからの観光客を誘致するため、千葉市は14日、市内の観光関係者を集めた「市海外インバウンドツーリズム(訪日旅行)推進協議会」を設立した。多くの観光客を市内に呼び込むには、戒律が厳しいイスラム教徒に配慮した食事の研究・普及を図ることが不可欠として、美浜区のホテルで開かれたこの日の会合では、戒律で食べられない豚肉や酒を使わない「ハラル食」の試食会も行われた。 会合には観光協会や宿泊施設などに関連する20団体が参加。東京五輪開催が決まり、増加が見込まれる外国人観光客のため、官民一体の態勢を作ることを確認した。イスラムの観光客誘致をめぐっては、県も10月に千葉市でセミナーを開くなど関心が高まっている。 協議会では当面、イスラム教徒が多いマレーシアを中心に現地調査を行い、観光ニーズや食習慣、関心を持たれそうなお土産などについて研究を実施。平成27年度までに事業者向けのモニターツ