大量の日本の中古車が売買されている青空市場。住民らは9月に日本の中古車を締め出す政策が導入されるとは信じていなかった=ウラジオストク(佐藤貴生撮影) 日本の中古車の一大市場であるロシア極東ウラジオストクでは、中古車を締め出す連邦政府の政策を受けて混乱が広がっている。国産メーカーを支援するため、昨年初めに関税を2倍以上引き上げたことから、中古車の輸入台数が10分の1に急減。連邦政府は今秋、日本の中古車を“狙い撃ち”した新たな規則も導入し、追い打ちをかける構えだ。街中を走る車の9割以上が日本の中古車という同市では、輸入や販売、補修などで生計を立てる市民も多くいたとみられ、人口流出が続いている。(ウラジオストク市 佐藤貴生) ウラジオストクの街中を行き交う車は右ハンドルの日本車がほとんどで、日本語で企業名が書かれた車も目につく。右側通行であることを除けば、日本にいると錯覚するほどだ。 露太平洋艦