AIに従えばうまくいく 「9時20分になりました。○●さん、おはようございます」 ベッドの脇に置いてあるスピーカーから流れる女性の声で目を覚ます。これはAI(人工知能)を搭載した高性能スピーカーで、目覚ましだけでなく部屋のあらゆるインフラを管理するターミナルになっている。 起床とともに、ネットワークで連携されている部屋の照明が自動でつき、カーテンも開くようになっているのだ。 AIスピーカーは今日のスケジュールや気象、交通など、行動するためのすべての情報を教えてくれる。これからどれくらい道が混雑するかも予測計算してくれるから、クルマで出勤しても到着時間の誤差は2~3分も生じないので助かる。 会社に向かう支度を済ませ、スマホでクルマの「手配」をする。マイカーは当然持っていない。税金や維持費がバカにならないし、都心部には人口が密集しすぎて、個人所有の駐車場を持つことはほとんどできなくなっている。