2011年11月に、いよいよオープンしたさくらインターネットの石狩データセンター。外気冷却や高電圧直流給電システム(以下、HVDC)など最新技術を導入した石狩データセンターの省エネ施策とその根幹をなすサーバーについて、さくらインターネット代表取締役社長の田中邦裕氏に語ってもらった。 省エネからコスト削減を導く「石狩モデル」の誕生 石狩データセンターのさまざまな省エネ施策は、すべてコスト削減につながっていると言って過言ではない。首都圏からはるかに離れた北海道という立地、冷涼な気候を活かした外気冷却の本格導入、そして電力効率を向上させるHVDCなどさまざまな省エネ施策を組み合わせたコスト削減のための方程式が、田中氏が開所式で言及した「石狩モデル」にほかならない。では、この石狩モデルはどのようにして生まれたのだろうか? もともとさくらインターネットは、都市型データセンターを志向していた。「弊社の