[公開直前☆最新シネマ批評] 映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。 今回ピックアップするのは、4月28日公開の『テルマエ・ロマエ』です。ヤマザキマリの人気漫画を実写映画化した本作。映画化が決定したとき「主人公は古代ローマ人なのにキャスティングはどうするのだろう」と誰もが思いましたが、「主人公は阿部寛!」と発表されると、ローマ人を日本人が演じるにもかかわらず「ああ、阿部さんね」と、納得! ほか、北村一輝、市村正親、宍戸開と、古代ローマ人には日本の濃い顔俳優たちがズラリと揃いました。 舞台は古代ローマ。阿部寛扮する浴場設計技師ルシウスが浴場からタイムスリップし、日本の銭湯へ飛んでしまい、銭湯の工夫を凝らした作りやアイテムに衝撃を受けます。その後、何度も古代ローマと日本を行き来して、日本のお風呂文化をローマに持ち込むという物