大相撲の野球賭博問題を受け、食品メーカーの永谷園は、7月の名古屋場所から懸賞金を半減することを決めた。これまで同社は懸賞金を1場所あたり平均約1200万円出していたが、約600万円に減らす。問題の広がりによっては撤退も検討するという。 永谷園は00年夏場所から懸賞金を出し始め、現在は1場所平均約200本(1本=6万円)出している。ロシア人力士らの大麻事件が発覚した08年秋場所に100本に減らしたが「再発防止策が取られた」として、09年初場所から200本に戻していた。 今回、再び不祥事が発覚したことを受けて再び減額を決めたが、名古屋場所の後も懸賞金を出すかどうかについては、撤退も含め「警視庁の捜査や日本相撲協会の調査結果を見て判断したい」(広報)としている。【井出晋平】