【ニューヨーク=小谷野太郎】米ハリウッドの大手映画会社メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)は3日、ニューヨーク州の南部地区破産裁判所に米連邦破産法11章(日本の民事再生法に相当)の適用を申請したと発表した。 40億ドル(約3200億円)を超える債務の株式化など、再建計画について債権者の合意を得た「事前調整型」で、MGMは「およそ1か月で裁判所の承認を得られる」として早期の再生を目指す。 MGMは「007」シリーズや「ロッキー」など4000本以上の映画作品を保有する老舗の映画会社で、2005年4月にソニーを中心とする企業連合が総額約49億ドルで買収した。ソニーは約20%を出資しているが、既に損失処理を済ませた。