印刷 11月16日、朝鮮半島西側の黄海沖合で不法操業していた中国漁船団。右後方は韓国警備艦=東亜日報提供黄海の発生現場 韓国・仁川沖で12日朝、不法操業の中国漁船を取り締まっていた韓国海洋警察庁の男性職員(41)が船員に刺され、死亡した。中国漁船の狂暴化は著しく、手を焼く韓国側は、日本とも情報交換を進めている。 同庁によれば、漁船は66トンで9人乗り。仁川沖にある小青島の南西87キロの韓国の排他的経済水域(EEZ)で不法操業していた。中国漁船員による抵抗で韓国側に死者が出たのは2008年9月以降、2人目。韓国外交通商省は在韓中国大使を同省に呼んで抗議し、再発防止を求めた。 中国近海の乱獲で漁業資源が枯渇したことに伴い、00年代に入り、中国漁船が韓国西部と南部の海域に頻繁に出没。韓国に近いため燃料費が少なくて済む山東省や遼寧省の船を中心に数十隻から100隻の船団を組み、韓国のEEZで不