震災で全校児童108人の約7割が死亡・行方不明となった宮城県石巻市立大川小学校の保護者説明会が9日、同校近くの市立飯野川第一小で行われた。 児童の保護者らが「被災状況を詳しく知りたい」と要望していた。 説明会は午後6時半から開始。同市教育委員会によると、死亡・行方不明になった児童の保護者や教職員の家族計97人が出席し、学校側は、柏葉照幸校長と、津波に襲われた際、同校にいた教職員11人のうち唯一無事だった男性教諭が説明にあたった。当初は、柏葉校長が教諭から聞き取った内容を説明する予定だったが、教諭が「自ら保護者の方に説明したい」と申し出たという。 会の冒頭には出席者全員による黙とうが行われ、市教委の今野慶正事務局長が「安全であるはずの学校で、多くの尊い命が失われ大変残念。遺族の方への説明、対応が不十分であったことを深くおわびする」と述べた。