男性職員による着服疑惑を内部調査していた山梨県民信用組合は21日、甲府市内の支店の元支店長(50)が約1億3千万円、元支店次長(45)が約4200万円をそれぞれ着服していた、と発表した。今月14日付で2人を懲戒解雇しており、近く刑事告訴する方針。 発表によると、元支店長は91年11月〜今年9月、顧客の定期預金を勝手に解約するなどして、約1億3千万円を着服した。穴埋めするため、新たな着服を繰り返し、額面上の着服額は約4億200万円にのぼるという。 発覚を避けるために、偽造した定期預金証書を顧客に見せて安心させていた。着服した金は、先物取引や株の購入に充てていた。 また元支店次長は、95年11月〜今年9月、金庫から現金を盗んだり、顧客の預金を無断で下ろしたりして、約4200万円を着服していた。新たな着服で穴埋めを繰り返し、額面上の着服額は約1億7700万円にのぼるという。着服した金でポル