【疑惑の濁流】日本航空株に襲いかかった“魔の手” 海外ファンドがみせた金銭欲の“国際スタンダード”とは… (1/5ページ) 2009.10.3 18:00 経営再建途上にある国内最大の航空会社「日本航空」。その起死回生の打開策として3年前に打ち出された大型増資が、香港ファンドの暗躍で失敗に追い込まれていた可能性が明るみに出た。証券取引等監視委員会は、日航株を安く取得するため意図的に株価を押し下げる株価操縦を行っていたとして、ファンドへの処分を香港当局に要請。ファンドが日航の窮地に便乗した格好だが、日本の大手企業といえども海外からたやすく翻弄(ほんろう)されてしまう実態も浮かび上がった。正体不明の海外ファンドの“魔の手”が繰り出した手口とは…。(花房壮、伊藤鉄平)猛烈な空売り…大手を翻弄 「日航株の買い注文を出しては、その後で必ずと言っていいほど取り消す不審な発注者がいる」 平成18年夏。