「この世界の片隅に」が、現地時間11日(金)、アメリカで公開となった。限定都市のみの公開のため、批評を掲載しているメディア自体が少ないのだが、批評家の感想を統計的に見るrottentomatoes.comの点数は、97%。4月にもっと大きな規模で公開された「君の名は。」の98%にはやや劣るものの、これは相当に良い。しかし、個々に読んでみると、絶賛だらけというわけではない。 最も高く評価しているのは、「L.A. Times」。同紙のトップ批評家ケネス・トゥーランは、片渕須直監督が4,000枚以上の写真を集め、当時の広島と呉の様子を徹底的にリサーチしたことに触れ、「緻密に手で描かれたすばらしいビジュアルに感動させられる。それらはリアルで、まるで魔法のように、最も普通の状況をも美しく見せてしまうのだ」と書いている。ストーリーについても、「すずの話が自分のことのように思えてしまい、映画の最後で手を
宮崎駿監督の長編引退宣言、そしてスタジオジブリ製作部門の休業によって、国民的なヒットメイカー不在の危惧がささやかれていた、日本の劇場アニメーション。2016年から2017年にかけ、思いもよらないところから奇跡的な大ヒットを達成する作品が生まれた。 ひとつは『君の名は。』である。若い世代の観客を中心に一大ムーヴメントを起こし、急速に映画館が増え続けている中国などで、日本映画興行収入の新記録を打ち立て、世界の興行収入の累計で宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』を抜き、日本映画最大のヒット作とまでなった。 もうひとつは、『この世界の片隅に』だ。全国63館という公開規模から、熱狂的支持を得て口コミ、SNSなどによって公開館数を増やし、累計で200館以上にまで達するという偉業を達成、観客数はついに100万人を突破した。興行収入は10億円を突破、300億超えの『君の名は。』の規模とは比べにくいが、当初の状
大前提としていい作品だと思う。ヒットして、嬉しい。本当に良かった。ただ、ヒットするとは思わんかった。 この世界の片隅にがヒットするとわからなかった、公開規模を小さくした配給会社は無能とかいう声も聞くけどさ。似たようなアニメを観る自分からすれば、公開規模は妥当だって。ヒットするわけないもん。 これに近い観客層を持ってる作品として百日紅が上げられると思うけど、あれがどれだけコケたと思ってるのさ。あれも評価が高かったけど、全然客が入らなかった。この世界の片隅にを大絶賛してるオタクで、百日紅を観にいった人ってどんだけいるのよ?って感じだし。他にも似たような作品で大コケしたアニメ作品はたくさんある。 こういっちゃなんだけどさ、流行りのアニメが大好きなんて人はあんまりこういうのには手を出さないはずなんだよ。実際に監督の前作であるマイマイ新子だって客は入らなかったしさ。ただ、そんな人もこの作品だけは観に
物語の枠組みは、そんなに特異なものではない。昭和の初めに広島・江波で海苔養殖を営む家に生まれた主人公・すずが、昭和18年に呉へと嫁入りし、戦時下を生きていくというもの。NHK朝ドラであってもおかしくはない。アニメーションとしての絵柄も、原作の引き継いで、ほわっとしていてとがったところがない(原作も素晴らしいです。必読)。 この映画の凄みは、その絵柄で淡々と、しかし徹底的な調査と考証に基づいて、戦時下の広島から呉にかけての生活を、街並みから音から空気感までを含めて描写していくところにある。 冒頭の昭和8年、おつかいを言いつかった幼いすずが、広島・中島本町の船着き場で、壁に荷物を押しつけて背負うシーンで、もう私は画面から目を離せなくなってしまった。続いて描かれる中島本町の様子!——現在の平和公園があるあたり、原爆で跡形もなく消えた風景なのだ。 戦争をしているといっても、人は生活をやめるわけには
By Chris Isherwood YouTubeなどの動画配信サイトでは、時々英語やイタリア語、ポルトガル語などの字幕が入った日本アニメを見かけたりしますが、アニメに字幕をつけることを「ファンサブ(fansub)」と呼びます。これは著作権侵害に当たる違法行為なわけですが、これらが海外のアニメ文化を育み日本アニメが世界に進出する手助けにもなっていたことをForbesが明かしています。 How American Fans Pirated Japanese Cartoons Into Careers http://www.forbes.com/sites/laurenorsini/2015/06/24/how-american-fans-pirated-japanese-cartoons-into-careers/ 宮崎駿監督による長編アニメーション映画「千と千尋の神隠し」が2001年にアカ
■80年代に中国のテレビで放映された日本のアニメ オタ中国人の憂鬱アップデート■ ■オタ中国人の憂鬱アップデート 2年ほど前にブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」のまとめ本「オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力 オタ中国人の憂鬱」を出させていただきましたが、この2年で中国オタク事情も大きく変わり、書籍の内容も一昔前の話になってしまっています。また、いつもの中国オタクの反応という形では紹介するのが難しい話というのもたまってきていますので、「オタ中国人の憂鬱」のアップデートになるような話を書いていこうかと思います。 第6回となる今回は「80年代に中国で放映されたアニメ」について。 <オタ中国人の憂鬱アップデート> ロボが好きな日本人オタク、人間が好きな中国人オタク=中国でマクロスほどガンダムが流行らない理由(百元) 中国オタクコンテンツ市場の今=ネットで生き残った
スライス・オブ・ワールド、略してすらるど。旧タイトル『海外の反応とか』。海外の反応をヘッポコな翻訳力で紹介しています。 今では数多くのアニメが公式にネット配信されるようになりましたが、それはほとんどが深夜アニメで子供向けのアニメは今でもテレビで放映されるのがメインの様です。 海外のサイトでアメリカでは放映されていない日本の子供向けアニメを紹介した記事がありました。 引用元:7 Japanese Kids’ Anime That American Kids Will Never, Ever See そこで紹介していたアニメは以下の通り(説明は何故アメリカで放映してないかの考察についての抄訳です) 1.名探偵コナン 深夜アニメ枠AdultSwimでは放映されていたが、子供向けには放映されていない 2.Dr.スランプ スーパーマンやストーム・トルーパーのパロディが数多くあり、アメリカで放映するの
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