【ソウル=黒田勝弘】韓国の中学、高校生の半分以上は朝鮮戦争(1950〜53年)が北朝鮮によって引き起こされたことを知らず、また韓国にとって安全保障上、北朝鮮より米国や日本が脅威と考えていることが明らかになった。 これは韓国の行政安全省が朝鮮戦争58周年の25日を前に、全国の中高校生1016人を対象に行った意識調査で分かった。この結果について韓国の新聞は、過去10年の親北政権下で対北融和政策が進められたことや、学校教育で親北・左翼系の労組「全教組」の影響が広がったことなどを背景として指摘している。 調査によると「朝鮮戦争を引き起こした国」として北朝鮮を挙げた正しい回答は48.7%に過ぎず、次いで、誤った答えとして日本13.5%、米国13.4%、ロシア10.9%などとなっている。「日本」が多いのはマスコミや教育などで依然、「侵略国家」のイメージが強調されているためとみられる。 韓国の安保にとっ