東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会コンサルタントとして、五輪招致に大きな役割を果たしたニック・バーリー氏。近著『世界を動かすプレゼン力』(NHK出版)では、日本で経験した異文化体験も披露する。オリンピック開催までに、日本人は自己批判をやめてもっと自信を持ち、自分たちの長所をアピールするスキルを磨くべきだと説くバーリー氏に、さらに詳しく話を聞いた。(聞き手は広野彩子) 近著『世界を動かすプレゼン力』で、「日本人は会議が多すぎる」と指摘していました。 事前打ち合わせ、会議、本会議、拡大会議ととにかく会議が多すぎるのは、もう少し合理化できるのではないかと思います。 ただし、資料の内容など、細部にわたる準備のきめ細かさは目を見張るものがありました。日本人は実に仕事熱心で、常に細部まで神経が行き届いているのが長所ですね。ホテルなどでもきめ細かな対応が素晴らしい、と来日するたびに感じて