日本人女性名義の旅券を不正取得したとして、長野、茨城両県警の合同捜査本部は19日、韓国籍で長野県千曲市上徳間、スナック経営石多栄(46)、同市磯部、飲食業山本三郎(75)の両容疑者を旅券法違反(不正取得)の疑いで逮捕した。 発表によると、石容疑者は2008年7月1日、山本容疑者と共謀し、県上小(じょうしょう)地方事務所のパスポート発給窓口に、当時千曲市に住んでいた日本人女性(44)名義の戸籍抄本や印鑑証明書、健康保険証などを提出し、旅券を不正取得した疑い。2人とも容疑を認めているという。 捜査本部によると、石容疑者が提出した書類は、日本人女性の知人だった山本容疑者が女性側に用意させたという。捜査本部は、石容疑者が不正取得した旅券を使って日本人女性になりすまし、海外渡航や運転免許証の取得、車の購入などをしていた可能性があるとみて調べている。