神奈川県警の吉田澄雄元警視(55)=懲戒免職=が関与していた「神世界」(山梨県甲斐市)グループのヒーリング(霊能力による治療)サロンを利用した霊感商法事件で、県警は10日、詐欺容疑で、東京都内の系列サロンの40代の女社長ら5人前後を近く立件する方針を固めた。捜査関係者への取材で分かった。被害総額は100億円を超えるとみられ、平成19年の関係先の捜索から約3年を経て、大型詐欺事件に発展する見通しとなった。 ヒーリングサロンをめぐっては、吉田元警視が会計を担当していたことなどが19年9月に発覚。警察学校教官時代の教え子の警察官らに、架空の投資話を持ちかけ出資を募っていた疑惑も浮上していた。 県警は、改めて吉田元警視から任意で事情聴取する方針だが、金をだまし取る実行行為への関与は薄いとして立件は見送る方針。 捜査関係者によると、社長の女らは16年、視力が弱いことの相談に訪れた40代の女性に、「子