高齢者からの問い合わせを受ける明治安田生命のコールセンター。自分の声を聞き取りやすく変換する「サウンドアーチ」(写真左の箱形機器)を使っている=東京都内で2023年3月7日午前11時50分、山縣章子撮影 電話の声が聞き取りにくいといった高齢者の悩みに応えようと、生命保険会社で顧客対応に当たるシニア社員が、電話機に設置するだけで自分の声を相手に聞き取りやすくする機器を発案し、音響機器メーカーと共同開発した。耳が遠い高齢者に聞き取りを促すのではなく、話し手側の声を聞こえやすく変換する仕組み。超高齢社会の中で、誰もが利用しやすいことを目指す「ユニバーサルデザイン」の発想で生まれた。