多額の出資金を集めて経営破綻(はたん)した安愚楽牧場(本社・栃木県)をめぐり、民主党の海江田万里代表が経済評論家時代に書いた雑誌記事などをきっかけに出資して損害を被ったとして、出資者30人が18日、海江田氏に対して約6億円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。 訴状によると、問題にしているのは、1987〜92年に執筆された安愚楽牧場に関する著書や雑誌記事。「リスクはゼロ」などの表現について「経済評論家として有名だった海江田氏が断定的に推奨することで、危険性が全くない印象を抱かせた」と主張している。 原告らは昨年6月に民事調停を申し立てたが不調に終わり、提訴に移行した。 海江田氏の代理人弁護士は「訴状を見て判断したい」とコメントを出した。 関連リンク海江田氏に賠償請求 安愚楽牧場出資者ら調停申し立て(1/19)