炎と黒煙を上げて激しく燃える「日本触媒」姫路製造所。左は炎上する消防車=兵庫県姫路市で2012年9月29日、本社ヘリから後藤由耶撮影 敷地西側近くの屋外にいた会社員の男性(35)は午後2時ごろ、うっすらと上がる煙と路上の消防車に気づいた。煙に近い敷地東側に回ると、プラントの方から突然、オレンジ色の大きな火の玉が上がったという。男性は「地響きがし、空を覆うほどの黒煙がもうもうと上がり、まるで特撮映画のようだった」とこわ張った表情で話した。敷地から数キロ離れた男性の同僚宅では、窓ガラスが振動したという。 現場近くの製造会社の事務所2階にいた別の会社員の男性(45)は午後2時40分ごろ、階段から1階に下りようとした瞬間、ドーンというものすごい爆発音を聞き、地響きを感じた。男性は「あまりの衝撃で、階段から落ちそうになった。爆発した方を見ると火柱が見え、やがて黒煙が噴き上がった。(日本触媒は)取引先