五輪後に代表監督の勇退が有力視させている佐々木監督は、こうコメントを残した。「明るく正義感があってフェアプレーで常に相手をリスペクトする。それが結集すると小さい子たちでもパワーを出す。それがなでしこジャパンに植え付けられていることを誇りに思う」 決勝戦でのなでしこは、アメリカ対策の中でも最大のミッションをほぼ完ぺきにやり遂げていた。 すなわち、決定力のあるワンバックにフリーでシュートを打たせず、快足のモーガンについては日本の最終ライン裏への突破を許さないという、アメリカの2トップ封じを。 日本の守備陣はワンバックに必死で体を当てて彼女の体勢を崩したり、仮にシュートを打たれても身を挺してブロックに入った。おかげでアメリカのエースは、決定的な仕事がほぼできずじまいだった。 またモーガンがドリブルでスピードに乗ってしまう前に、日本は2人、3人と追いすがって、中へ切れ込むことを許さなかった。執拗な