対談するトヨタ自動車の豊田章男社長(中央)とパウエル元米国務長官(右)。左は、企業向けクラウド大手のセールスフォース・ドットコムのマーク・ベニオフ会長 【久保智】「私の場合、社長のシャは謝罪のシャ。それを感謝のシャにしたい」 トヨタ自動車の豊田章男社長が6日、東京都内でパウエル元米国務長官と対談し、リーダー論を披露した。大規模リコール問題など謝罪の場面も多かった社長就任後の3年半を振り返り、「トップの役割は決めることと責任をとることと学んだ。直感の3秒で決めることも多い」と紹介した。 一方、「直感で決めるときは、その決定で苦労する人の顔を浮かべてからにする」とも述べ、トヨタを取り巻く多様なステークホルダー(利害関係者)への気配りも強調した。 対談は、トヨタが昨年提携した企業向けクラウド大手の米セールスフォース・ドットコムが開いたイベントの一環で実現。パウエル氏は「失敗にグズグズこだ