12月8日、寄り付きの東京株式市場で、東京電力は急落。都内の東電本店で4月撮影(2011年 ロイター/Yuriko Nakao) [東京 8日 ロイター] 寄り付きの東京株式市場で、東京電力<9501.T>は急落。前日比10%超の下落となっている。政府が少なくとも総額1兆円規模の公的資本を注入する方向で調整に入ったとの一部報道が売り材料視されている。「国有化となれば既存の株主の権利がどうなるかわからないと不透明感が強まり、投げ売りが出ているようだ」(準大手証券)という。 8日付毎日新聞朝刊は、政府が東京電力に少なくとも総額1兆円規模の公的資本を注入する方向で調整に入ったと伝えた。福島第1原発の事故対応費用の増加などで、2013年3月期に同社が債務超過に陥る可能性が高まっているため、としている。現経営陣の大半を退陣させ、東電の一時国有化に踏み切る構え。