ボタンを押すと自販機が約3秒で、成人かどうかを識別する。替え玉は不可能で、未成年の購入を確実に防げるのが特長だ たばこ自動販売機の成人識別装置が7月1日から東京、沖縄など9都県で導入され、運用が全都道府県に広がった。しかし、識別カード「taspo(タスポ)」の発行枚数は喫煙者全体の2割程度に過ぎない。こうした中、「タスポを使わずにたばこが買える」自販機に注目が集まっており、“顔パス”方式を採用した自販機は財務省の「認可待ち」の段階にもかかわらず注文が殺到している。 成人か未成年かを顔で識別する「こどもチェック(顔認証)自販機」を昨年11月から販売しているのは、自販機製造大手「フジタカ」(京都府長岡京市)。「タスポの煩雑さを嫌う消費者が自販機離れを起こしかねない」と開発した。 自販機には小さな鏡が付いており、購入しようとする人が顔を映してボタンを押すと、内部カメラが作動。しわや骨格などから3