日中韓台メタンハイドレート戦争…天然ガス100年分 夢の資源か、破滅の引き金か 中国が開発を進める東シナ海ガス田(本社機から)。今度は、海底に眠る“燃える氷”メタンハイドレート開発競争が激化している(クリックで拡大) 天然ガスにして100年分という途方もないエネルギー資源が日本近海に眠る。海底に埋蔵するメタンハイドレート(MH)だ。この資源をめぐり、日中韓、台湾で開発競争が激化している。メタンの温室効果からかつて生物大量絶滅をもたらしたともされ、夢の資源か、破滅への引き金か、世界の注目が集まる。 「竹島(韓国名・独島)の周辺には天然ガス消費量30年分のMHが埋まっている。日本はこの資源を狙っている」。竹島領有をめぐり反日議論が噴出した韓国で今年、こんな意見が出された。 MHは、天然ガス成分のメタンが低温・高圧下でシャーベット状に閉じこめられたもので、「燃える氷」ともいわれ、主に海底に分布し