アムロや星飛雄馬の思い出から日本のアニメ界全体のことまで熱く語る古谷徹さん=平成21年9月、千葉市内(村上智博撮影) 「アムロ、行きます!」 人気アニメ「機動戦士ガンダム」シリーズで、主役のアムロ・レイが出撃するときに吐くこの名セリフ。声優の古谷徹さん(56)がその声を演じ、アムロは古谷さんの「代名詞」になった。声優の道に入って45年。その半生を書きつづった自叙伝「ヒーローの声」(角川書店)も出版され、好評を博している。古谷さんにガンダムに寄せる思いや声優業という仕事とどう向き合ってきたかを聞いた。(村上智博) −−今年は「機動戦士ガンダム」がテレビで始まって30年目の節目。歴史を刻んできたことの重みをどう感じていますか こんなに長く、ガンダムが愛され続ける作品になるとは思っておらず、驚いています。文化人で影響を受けているファンも多いと聞き、うれしいですね。 ガンダムは戦争を舞台にしながら