福島民報に改善求める 社員採用資格、出身地など限定 福島民報社(福島市)が新卒社員採用の応募資格者を福島県内居住者、出身者、ゆかりのある人に限定していることが分かった。福島労働局は「福島県に関係のない人が採用されない差別を引き起こしかねない」と改善を求める。 同社は19日の福島民報朝刊に2015年度に入社する大学、大学院、高専卒の社員を募る社告を掲載。応募資格の一つとして「福島県内居住、出身、ゆかりのある方」と記した。社告は同社のホームページにも載せた。 厚生労働省は事業者に対し、従業員の採用条件に出身地や居住状況を含めないよう求めている。 福島労働局職業安定課は「応募条件に出身地や居住地を挙げるべきでない。『ゆかり』という表現は抽象的だが、親の出身などを指すとしたら問題だ」として改善を求める。 同社によると、ことし4月に入社する14年度の採用まで過去30年以上、「福島県内の居住者