【読売新聞】 川崎港周辺で回収した海洋プラスチックごみの再資源化を進めようと、川崎市と素材大手「レゾナック・ホールディングス」(東京都港区)は今年度、集めたプラスチックごみをガス化し、水素や二酸化炭素、アンモニアにリサイクルする実証
既存のガソリンエンジン車に使えるカーボンニュートラルな燃料「CN燃料」の導入と普及に向けて、出光興産、ENEOS、トヨタ自動車、三菱重工業の4社が、導入シナリオや必要な制度などの検討を共同で進めることになった。自動車産業のCN化へのアプローチは各社ともに異なるが、この共同検討では4社が連携して「日本の自動車市場におけるCN燃料の導入シナリオやロードマップ、市場導入に必要となりうる諸制度について議論、検討」を行い、「日本におけるエネルギーセキュリティーなどの観点から、製造の実現可能性を調査」するとしている。 ちなみにCN燃料は、現在、2つの大きな系統がある。二酸化炭素とグリーン水素で作る合成燃料(e-fuel)と、植物由来のバイオ燃料だ。どちらも二酸化炭素排出量が実質ゼロのものをCN燃料と呼ぶ。そのうち、貯蔵や輸送にも便利な液体のものが自動車の燃料に適している。 合成燃料、バイオ燃料ともに各
利用時にCO2が排出されないクリーンなエネルギーとして注目される「水素」。2024年5月17日には「脱炭素成長型経済構造への円滑な移行の推進に関する法律(水素社会推進法)」が参議院本会議で可決され、成立するなど、日本社会全体として低炭素社会の実現に向けた取り組みを加速させようと着々を歩みが進みつつある。 そうした低炭素社会の実現に重要になってくるのが、実際に利用される水素やアンモニアなどの安全な運搬。中でも水素は気体での運搬は効率が悪いため、体積を気体の800分の1にできる液化(およそ-253℃が沸点であり、それ以下にすることで液体となる)して運ぶことで効率を高めることが求められている。しかし、これまで液体水素タンク内の正確な様子を把握するためには、水素の漏出を防ぎつつ、各種センサを内部に入れるための専用の気密端子が存在しておらず、安全な運搬の実現のためにもその実用化が待たれていた。 水素
アイテム 1 の 2 5月28日、トヨタ自動車は脱炭素社会の実現に向けた新型エンジンを開発すると発表した。写真は同日、都内で開かれたトヨタとSUBARU(スバル)、マツダの3社合同説明会で撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon) [1/2] 5月28日、トヨタ自動車は脱炭素社会の実現に向けた新型エンジンを開発すると発表した。写真は同日、都内で開かれたトヨタとSUBARU(スバル)、マツダの3社合同説明会で撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon) [東京 28日 ロイター] - トヨタ自動車(7203.T), opens new tab、は28日、脱炭素社会の実現に向けた新型エンジンを開発すると発表した。従来のエンジンに比べ高効率・高出力を実現しつつ排気量を抑えて小型化、多様なカーボンニュートラル燃料にも対応させる。新型エンジンとモーターやバッテリーなど
戸田建設は川金コアテック(埼玉県川口市)、光陽精機(茨城県筑西市)と共同で、巨大地震の発生時に建物の安全性確保に効果を発揮する「自己復元型トリガー機構付きオイルダンパー」を開発した。小地震から大地震まで建物の揺れを抑制する通常のオイルダンパーとは異なり、大地震で免震層に大きな変形が生じた際に機能する。現在建設中の戸田建設の新社屋「TODA BUILDING」に実装している。 自己復元型トリガー機構は、意図的にダンパーが効かない領域(不感帯)を設けて中小地震に対する加速度を抑制することと、大地震が発生した時の安全性向上の両立を目的に開発した。オイルダンパーに同機構を接続することで、所定の変形が生じるまでダンパーは機能しない構造とし、中小地震の加速度増加を抑えられる。 一方、所定の変形を超える大地震の時は通常通りダンパーが機能するため、建物が大きく水平に揺れ擁壁と衝突するのを防止する。また、機
スズキが「ジャパントラックショー2024」に出展。不動の人気を誇る軽トラックとは別に、ある「次世代モビリティ」も打ち出していました。もちろん仕事使いを想定した“新四輪車”、結構使えそうです。 荷物が運べるお一人様用軽トラ? 最近、新たな車両区分である特定小型原動機付自転車、いわゆる「特定小型原付」が作られたことで、電動キックボードや小型の電動バイクなどといった1人乗りの新モビリティーも爆発的に利用者を増やしています。これらは運転免許が不要(16歳未満は運転不可)なため、若者を中心に人気を博している状況です。 そのようななか、自動車メーカーのスズキが特定原付に区分されるまったく新しい電動モビリティー「SUZU-CARGO(スズカーゴ)」を提案しています。同車が5月9日からパシフィコ横浜で開催された「ジャパントラックショー2024」に参考出品されていたため、見てきました。 拡大画像 「ジャパン
JR東海とENEOS,日立製作所は,水素動力車両を導入するために必要な水素サプライチェーンを連携して構築することについて,基本合意書を3社で締結したと発表した. JR東海が目指している水素動力車両の運行には,安定的かつ大量の水素供給が必要となる.そのため,水素動力車両の開発だけでなく,製造した水素の輸送・貯蔵,車両への充填,搭載・利用といった一連の水素サプライチェーンを構築する必要があるとしている.このうち,水素を輸送し貯蔵する際に用いる水素キャリアの候補には,液化水素やメチルシクロヘキサン(MCH)などがあるが,それぞれの特徴や技術的課題を踏まえて,水素キャリアを選択することが必要となる. 今後3社は,液化水素やMCHを含むさまざまな水素キャリアを対象として,鉄道に最適な水素サプライチェーンのあり方を検討していくとしている.なお,鉄道車両上でMCHから水素を取り出す国内外で事例のない技術
猫も杓子もEVシフトというブームも終わり、ようやく地に足がついたEVの着実な進歩が認められる時代になった感がある。なんでもかんでも「破壊的イノベーション」という流行り言葉になぞらえて、やれ急激なEVシフトだの、内燃機関の終わりだのと言っていたことがどうも現実的ではないということが、世の中の標準認識になりつつある。 別にEVシフトはこれで終わるわけではなく、おそらくは2035年に向けて、シェアで最大30%程度まではゆっくり地道に進んでいく。EVを快適に使うには自宅に普通充電器があることが必須。もしくは勤務先かどこか、常用するパーキングに長時間占有できる普通充電器があることが条件になる。 これは今のバッテリーと急速充電器では、80%までしか充電できないからだ。100%まで充電するには普通充電器で時間をかけてゆっくり入れるしかないし、となれば、その充電器は他に誰とも共有しない占有可能な充電器でな
日本ガイシと三菱重工業は4月18日、水素・アンモニアサプライチェーンの導入と大量輸送の本格化を見据え、アンモニア分解ガスからの膜分離水素精製システムの共同開発を実施することを発表した。 日本ガイシ・NGKグループは、カーボンニュートラル実現に寄与するため、4つの戦略からなる「カーボンニュートラル戦略ロードマップ」を策定し、水素・CCU/CCS(CO2の回収・利用・貯蔵)関連技術や製品の開発・提供を推進しているとのこと。同社独自のセラミック技術をコアに、従来は困難とされるものを実現し、社会に実装されるところまで手掛けていくことにより、持続可能な社会の実現への貢献を目指しているという。 一方で三菱重工グループは、2040年のカーボンニュートラル達成に向け、エネルギー供給側で脱炭素化を目指す「エナジートランジション」に戦略的に取り組んでいるといい、現在開発中のアンモニア分解システムに加え、アンモ
車の最新技術 更新日:2024.04.12 / 掲載日:2024.04.12 トヨタ専用ニュルブルクリンクコース【池田直渡の5分でわかるクルマ経済】 文⚫︎池田直渡 写真●トヨタ、池田直渡 3月25日、トヨタは豊田市と岡崎市にまたがる山間部に、かねてより建設を進めていた「Toyota Technical Center Shimoyama」の全面運用を開始した。 取材に行った筆者が圧倒されたのは車両開発棟と来客棟を備えた西エリアの建物。その規模感は羽田空港並み。建物の反対側の端まで歩いて行かれる気がしないサイズ。そして、これは下山のごく一部でしかない。 来客棟の内観。サプライヤーなどトヨタ社外の人員も施設を訪れ、協力して車両を開発していく 全体図を見て貰えばわかる通り、この他に中央エリアと東エリアが一体となってテクニカルセンターを構成している。ポイントは中央エリアの「カントリー路」というのど
国内初の浮体式で設置するペロブスカイト太陽電池の実証実験がスタート。積水化学ら3社が、東京都内のプールを利用して実証を行っている。 積水化学工業、エム・エム ブリッジ、恒栄電設は2024年4月3日から、東京都北区でフィルム型ペロブスカイト太陽電池をプール上に設置するための共同実証実験を開始した。 ペロブスカイト太陽電池は、軽量かつ柔軟に製造可能という特徴を持ち、ビルの壁面や耐荷重の小さい屋根、あるいは車体などの曲面といった、さまざまな場所に設置できる次世代太陽電池として注目を集めている。 今回の実証では、東京北区の閉校となった学校プールに、浮体式の架台を利用してペロブスカイト太陽電池を設置した。従来の水上設置の浮体式太陽光発電システムでは、太陽電池および架台の重量を支持する浮体構成や施工性等に課題があったという。この解決を目的に、今回の実証ではペロブスカイト太陽電池の軽量性を生かした浮体構
4月からの時間外労働の上限規制導入によってトラック運転手不足が深刻化する「2024年問題」。法施行から5年の猶予期間があったが、問題の根底にある「長時間の荷待ちや荷役作業」や「低賃金」などの改善に向けた取り組みは道半ばだ。荷主優位の業界構造の見直しなど課題は山積している。 荷役の重労働なくす東京都江東区にあるSGホールディングスの物流センター「Xフロンティア」。荷物を積んだ佐川急便のトラックが到着すると、後方のコンテナ部分から足が降り、車体が前進して切り離す。車体は次に別のコンテナ下に潜り込んで装着を完了すると、再び走り出した。 この間、15分ほど。佐川急便のトラックは荷物を手作業で積み降ろしする「手積み」方式なので本来は2、3時間かかるが、このスワップボディ車両を使えば、運転手は荷役の重労働がなくなり「女性運転手の活躍も期待できる」(担当者)。全国で走っているのは280台で、今後は年25
一時期はニュースもネットも大騒ぎだったコオロギも、今年になって食用コオロギベンチャーが倒産するなど、すっかり勢いがなくなった。昆虫食ブームが去り、残ったのは昆虫養殖技術だけ、とはならない。ちゃんと活用の道があるのだ。昆虫食の次は、昆虫で育てた魚や豚を食べるのだ。 コオロギを食べるべきは人間ではなく… 昆虫はそこら中にいて、安いというイメージがある。実際、貧乏生活を紹介する番組が昆虫食愛好家を「貧乏だから虫を食べる人」として紹介しようとし、断られたと聞いた。 昆虫は高い。ペットショップに行けばわかるが、コオロギは1匹20~50円ぐらいする。人間が食べる量を考えたら、1食1000円でも安い方だ。じゃあ自然の昆虫を採ればいい? セミは公園で採れるが、それは夏場だけ。他の昆虫は山か川で採るしかなく、量を集めるのは大変だ。 養殖なら? 昆虫を人間が食べようとすると、衛生管理に手間がかかり、どうしても
この写真にはショッキングな表現、または18歳以上の年齢制限の対象となる内容が含まれます。 ご覧になる場合にはご了承の上、クリックしてください。 【3月9日 AFP】5階建てビル並みの大きさの金属製容器にパイプやポンプが絡まる、1970年代のSF映画にでも登場するような装置──。日欧が協力し、量子科学技術研究開発機構(QST)那珂研究所(茨城県那珂市)に15年の歳月をかけて設置された核融合実験装置「JT-60SA」だ。 ドーナツ型の真空容器内に高温プラズマを閉じ込めて核融合を起こす「トカマク式」と呼ばれる装置で、昨年12月、運転開始記念式典が行われた。装置は高さは15.5メートルで、幅は13.7メートル。 欧州連合(EU)と6か国がフランスに建設中の国際熱核融合実験炉(ITER)の弟分に当たる。 容器内では何百万度という高温で実験が行われる。二酸化炭素(CO2)を排出せず、無尽蔵の燃料を使う
政府が原子力の活用を巡り「次世代革新炉の開発・建設に取り組む」などとする「GX(グリーントランスフォーメーション)実現に向けた基本方針」を令和5年2月に閣議決定し、約1年が経過した。電力各社は安全性や効率性を高めた次世代炉の開発を進めているが、安全対策費や高騰する火力燃料費が懸念材料となり、実際に建設へ乗り出すかには二の足を踏んでいるのが現状だ。原発による電力の安定供給確保のためにも、資金面の支援拡充が不可欠となる。 電力会社では、関西電力と三菱重工業、九州電力、四国電力、北海道電力が次世代炉の一つ「革新軽水炉」を共同開発中。中部電力も5年9月、次世代炉である小型モジュール炉(SMR)を開発中の米企業「ニュースケール・パワー」に出資すると発表した。 関電は5年12月、美浜原発(福井県美浜町)を報道陣に公開した。構内は非常用電源や防潮堤などの安全対策が細心に施され、3基あるうち、再稼働済みの
丸紅が栄養価の高い昆虫を使った養殖魚向け飼料を開発し、この昆虫飼料を与えたブリの養殖に成功した。養殖魚ではマダイで成功したケースはあるがブリでは初めてという。2月に少量で出荷し、イタリアンレストランの協力の下、ブリを使った料理の提供を始めた。消費者に味などを確かめてもらうのが目的で、一定の評価を得られれば、販路開拓を本格化させる。養殖ブリの新たなジャンルとして需要を掘り起こし、昆虫飼料事業の拡大につなげる。 丸紅子会社の日清丸紅飼料が養殖ブリ向けに製造したペレット状の昆虫飼料(丸紅提供)高騰する魚粉の代替昆虫飼料は、先端技術を使って食材などを人工的に生み出す「フードテック」の一種。昆虫から余分な油を抽出したり、乾燥させたりするなどしてつくる。養殖も広まり安定調達できるため、特に原料となるイワシの漁獲量が低下し、高騰している「魚粉」の代替飼料として注目されている。 丸紅はこれを商機ととらえ、
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く