JR磐越西線の津川駅を発車するC57牽引の「SLばんえつ物語」。4月29日に運行開始25年を迎える=新潟県阿賀町(芹沢伸生撮影) JR磐越西線の会津若松駅(福島県会津若松市)-新津駅(新潟市秋葉区)間(111キロ)を蒸気機関車(SL)が牽引(けんいん)する「SLばんえつ物語」が今月29日、運行開始から25周年を迎える。SL列車は全国各地にあるが、老朽化への対応や整備士の確保など困難が多く、運行を終了するケースも出ている。それだけに、復活から4半世紀がたつ列車には、注目が集まっている。 JR磐越西線を走る「SLばんえつ物語」=新潟県阿賀町(芹沢伸生撮影)容易ではないSLの維持牽引するのは、C57形蒸気機関車の180号機。C57は大きな動輪とスマートなボイラーの形から「貴婦人」の愛称で親しまれている。180号機は昭和21年に製造、44年に廃車された後、新潟県新津市(現・新潟市秋葉区)の小学校に