札幌市の円山動物園は21日、8月に誕生したアジアゾウの雌の赤ちゃんについて、名前が「タオ」に決まったと発表した。両親の古里ミャンマーの言葉で「輝き」を意味する。9月15日の公開後、来園者に五つの候補から選んで投票してもらっていた。 名前は21日午後、園内のホールで発表され、北海道江別市の小学4年山口蒼さん(10)は「良い名前だなと思った。赤ちゃんはかわいかった」と笑顔を浮かべた。ゾウ舎では早速「タオちゃん」と声をかける子どもの姿も。タオは母親のパールに駆け寄ったり、ボールで遊んだりと元気に動き回っていた。 8月に誕生したアジアゾウの赤ちゃん「タオ」と母親のパール=21日午後、札幌市柴田千賀子園長は「最初の測定で115キロだった体重は今朝、233キロ。どんどん成長している」と喜びをにじませた。 タオは、より自然に近い状態で世話をする「準間接飼育」下で全国で初めて生まれた。