貯水率低下が続く耶馬渓ダム(中津市耶馬渓町)を管理する国土交通省山国川河川事務所は6日、現在31・3%(同日正午現在)の貯水率が25%を切った時点で、上水道25%をはじめとする過去最大級の取水制限を実施することを決めた。週末にはまとまった降雨も予想されているが、同事務所は「降雨次第では、さらなる取水制限に至る可能性もある」と話す。 ダムの関係自治体や土地改良区など約20の団体を集め同日開かれた会合では、ダム貯水率が25%を切った時点で、上水道25%、農業用水45%、工業用水90%の取水制限を実施することを申し合わせた。特に、農業、工業各用水の取水制限は1985年のダム運用開始以来、最も厳しい水準となる。 各土地改良区などの農業団体からは「水の配分を巡るいがみ合いは実際起きている。今後の人間関係もあるのでなんとかなだめている」など切実な声も聞かれた。耶馬渓ダムでは既に上水道で20%、農業用水