落成当時の天鏡閣遠景(1908年撮影) 上の写真と同アングルの100年後(2008年撮影) 天鏡閣(てんきょうかく)は、福島県猪苗代町にある旧有栖川宮家・高松宮家翁島別邸。 本館、別館、表門は1979年(昭和54年)2月3日、国の重要文化財に指定されている。 概要[編集] 一部3階建てのルネサンス様式を巧みに取り入れた和洋折衷の建築様式で、白い板壁やバルコニーの外観が特徴。建築当時に流行した部屋の配置方法であるビリヤード室、大理石製のマントルピース、シャンデリアなどの豪華な調度など、当時としては極めて豪華なつくりとなっている。 「天鏡閣」の名は、漢詩を好んだ大正天皇が皇太子時代にこの地に滞在した折、李白の詩句「明湖落天鏡」より命名した(直筆の額が保存されている)。当時は、別荘から見える猪苗代湖の湖面を鏡に例えたことから命名したと考えられる。落成から100年を超え、まばらだった周囲の樹木が建