東芝は21日、「ネットブック」と呼ばれる低価格のミニノートパソコン向けに、従来品より小型の「ソリッド・ステート・ドライブ(SSD)」を製品化したと発表した。パソコンの中でも販売が伸びているネットブック用小型記憶装置として需要拡大を見込むほか、今後サーバー向けSSDなど製品ラインアップを強化することにより、同社の主力事業の一つに育成する方針だ。 SSDは、USBメモリーに使われている半導体メモリーの「フラッシュメモリー」で構成されている比較的新しいタイプの記憶装置。電子回路の微細化を進めたフラッシュメモリーを用いた結果、従来品と比べて大きさを約7分の1に小さくした。 東芝のSSDは、同社の四日市工場(三重県四日市市)で製造しているNAND型フラッシュメモリーを使う。これまでは電子回路の線幅が43ナノ(1ナノは10億分の1)メートルだったが、32ナノメートルに切り替えた。32ナノメート