教会スラヴ語で書かれた「天の王」 日本正教会文語体で書かれた「天の王」 天の王(てんのおう、ギリシア語: Βασιλεῦ οὐράνιε, 教会スラヴ語: Царю́ Небе́сный)とは、正教会において最も頻繁に用いられる祈りの一つである。他教派も含め、祈祷文においてイイスス・ハリストス(イエス・キリストの中世ギリシャ語読み)を指して天の王と呼ぶ事例が多いが、本記事では聖神[1]の助けを願う正教会での祈りについて詳述する。 概要[編集] 「天の王」は聖神の助けを願う祈りであり、正教会における聖神についての理解も端的に示されている。聖俗の場面の別無く、信徒によって何かが始められる時に使われる。 あらゆる奉神礼・公祈祷において冒頭に唱えられるか歌われるかするのみならず、各種教会行事の始まりにも唱えられるか歌われるかする(ただし復活大祭後の復活祭期のみは「パスハの讃詞」に代えられる)。また