【ワン(トルコ東部)=田尾茂樹】トルコ東部ワン県の地震で倒壊したホテルの下敷きになり救出された「難民を助ける会」メンバーで、元読売新聞記者の近内みゆきさん(32)が被災から一夜明けた10日、ワン市内で読売新聞の取材に応じ、「今後も被災地の支援活動を続けたい」と語った。 近内さんはホテルの自室で、「難民を助ける会」の本部にパソコンでメールを送っている時に地震が起きた。次第に大きくなる揺れに、「これは大変かも知れない」と思った。 気がつくと崩れた壁や天井に挟まれて身動きがとれなくなっていた。救出されるまでは、「パソコンの電源ランプの明かりと水と枕が救助を待っている間の支えだった」という。 「ここでは、死ねない。この明かりが私を助けてくれる」と信じた。そして崩れそうな壁から枕が頭を守ってくれたという。 レスキュー隊員がやってくるまで数時間、ひたすら小さく丸くなって耐えた。やがて、がれきが少しずつ